そうすると責められた人間は、
巨人倍増反論したり怒ったりという方法で、自分を守るような行動をします。あるいは「そっちだって、遅くなることがあるだろう!」と反撃したり。こうなると、結局、お互いに嫌な思いをすることになりますし、本来伝えたかった「心配」という気持ちはうまく伝わりません。
一方で、自分(I)を主語にすると、それはあくまで自分の感想であり主観。その事情や状況に対する個人的な自分の意見であり、相手を責めているという印象はグッと少なくなります。「私はこう思うよ」「僕はそう感じる」と言うことで、正論を押しつけている印象はぐっと減ります。そうすれば、相手も自分を守る必要はなくなるので、「僕も悪かったよ」「今度から連絡するね」と、答えることができます。結果、「心配」という気持ちがダイレクトに伝わります。
ちなみに「アイ(I)メッセージ」は、相手を叱るのではなく褒めるときに使ってもOK.「君の努力は、素晴らしいね。」と言いたいところを、「君の努力には、感心するよ。私もがんばらないと」のほうが、「褒める」という気持ちがより伝わりやすくなります。
似たような話で、「君のためを思って言っているんだ」というのが、嘘くさく聞こえるのも同じ理屈です。あくまで自分が不快に思って改善して欲しいことを、「そういうことでは、社会人としてよくないよ」などと言って直させようとする人がいますが、ここもアイメッセージを応用して、「私はそういうのは嫌いだな」と伝えた方が、
巨人倍増案外すんなりと改善してくれるものです。